人生の物語
2007年 03月 12日
私たちは、自分の人生の物語を、生まれた時から自分で描き始めています。
4歳の頃には、筋書きの要点を決め、小学校に上がる頃には、物語の細部までを完成させているといわれています。
自分の人生で出会う人にも、ちゃんと役どころがあって、いいタイミングで登場していたりします。
これまでに、出会ってきた人は、本当にたくさんいますよね。
父に母、兄弟も含め、近所のおじさん、八百屋のおばさん、学校の友達、会社の同僚、お稽古場の仲間、恋人・・・。
印象深い人もいれば、顔も名前も忘れてしまった人もいるかもしれませんね。
その物語は、悲劇であったり、喜劇であったり、サクセスストーリーだったりします。
その一つ一つの出会いの中で、様々な出来事を通して、楽しかった事も、悲かった事も、全てひっくるめて、その脚本どおりに今の自分が形成されていくわけです。
昔、いじめにあったとします。
あの時、私はあの子達に、いじめたれた・・・だから今の私は、
・あの時の辛さを知っているから、私は人をいじめない
・逆に人をいじめるようになった
・私をいじめた子に似ている人に出会うと、どうも好きになれない
昔、上司に、お前はダメ人間だと言われて、それ以来私は、
・すっかり自分に自身をなくした
・上司が恐い
・あの言葉があったから、それをバネに頑張れた
など、
考え方や、こういった選択一つで、自分自身って随分変わっていくんです。
この脚本を元に、人生観も出会いも、物語の展開が変わっていきます。
人生の物語には、幼少期、青年期、社会人・・・と出会う人が変わっていきますが、必ず、似たようなメンツがそろっていることに気がついたことはありませんか?
いじめっ子、ガキ大将、おとなしい人、優しい人、道化師のような人、頼りになる人、おせっかいな人、ライバル、通りすがりの人・・・・。
必ず、同じようなキャストの中で、同じように繰り返される場面があるはずです。
良くない選択の行動のパターンで脚本を作っていると、同じような結果を繰り返してしまいます。
もし、こういう場面でいつも上手くいかない、いつも悪循環な事が起きてしまう、ような事があったら、思い切って、脚本を書き換えてみましょう。
同じような場面に出くわしたら、今まで登場した事のない、新しい自分を演じてみましょう。
事態は面白いほど確実に変わります。
せりふも、景色も、出会いも、展開も、どんどん変化していきます。
「人生にリハーサルなんてない。いつも本番なのだ。」
という言葉を聞いた事がありますが、
時折、何度も、同じ場面を作って再チャレンジさせてくれている、神様から与えられたお試し期間があると思ってください。
人との出会いには、必ず意味があります。
良い出会いも、悪い出会いも、悲しい出来事にも、全部意味があります。
その時に出会った人や出来事から、次のステップに向う自分の成長に結びつく何らかのメッセージが、隠されています。
その出会いや経験を良い題材にして、今までも、そしてこれからも、自分の人生の物語は、自分で作り上げていくのです。
人間関係で上手くいかないとき、同じ事を繰り返している時、トラブルで絶望的な気分になったとき、どうして、私の人生いつもこうなんだろう?
と後ろ向きになっている時は、神様から与えられたお試し期間です。
良質な人生に、脚本を書き換える良いタイミングです。
昔、自分にかけた呪縛を解く、絶好のチャンスです。
人生の主役は、そして、この物語の監督は、他の誰でもない、
あなたなのです。
クリックありがとうございます
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by ortus34
| 2007-03-12 20:08
| 心のケア